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養生禅

歳をとっても衰えない(ゆらぎ練丹)養生法 

 「東洋的心氣體改善法」  「日本人強優化計画」

人に優しく地球に優しくありたいものですが、体に余力がないと、なかなかできないものです。今の世の中、新しいこと、物、情報を追い求める文化が主流です。大抵、外に意識が向かっています。それが自分の心と体や、身のまわりに意識を向ける文化になれば、いろいろな摩擦や軋轢はなくなっていくと思うのです。
 人は生きていれば、いいこともあれば、嫌なこともあります。いろいろなことに翻弄され、心身を疲れさせてしまいがちです。そこで提案したいのは、二つの道を同時に歩むことです。一つは普通に生活、仕事をして喜怒哀楽を感じている人生。もう一つは自分のエネルギーを感じ、それをしっかりさせて、そこから感じる何かを楽しむ人生です。

 私は鍼灸按摩を生業としております。その仕事を通じて最近特に感じることは、エネルギーがもれているような状態の方が多いことです。原因は仕事量の増加や人間関係のストレスによるものと思われますが、そのような社会の状況に心身がついていけなくなっているようです。特に女性は厳しい状況になっているようです。また運動する時間もなかなかとれなくなっているようです。

 人生を変える方法は世間にたくさんあります。でもいい話を聞いても、いい本を読んでも、しばらくすると元の木阿弥ということが多いのではないでしょうか。私もいろいろやりました。ほとんどがしばらくすると元の木阿弥でした。効果があった中で、おすすめしたいのは腰腹づくりです。丹田づくりです。腎臓や肝臓、内臓の働きを良くすることです。人生変えるなら内臓から。腎は、脳髄、意志とも深い関係があると言われています。東洋医学は古典や師匠の教えを基としています。東洋医学は、あいまいと思われる方も多いと思います。私も半信半疑でした。自分で効果を感じて徐々に、これは使える。これは的を得ている。と思うようになりました。ではエクササイズを一つ。剣道の素振りの形を行う。木刀ありでも、無しでもよく。ただ、丹田(へそ下5~10センチあたり)から手を出し、もどす。を繰り返す。どちらかというと、もどす方を意識して数回行う。もどす時に、エネルギーを丹田に引き込むイメージで、あなたが疲れない回数で行ってください。腹に充実感が出てきたり、気力が湧いてくるのを感じたら、上手くできています。お試しください。

 私は剣道、柔道、空手道、中国武術、現代のものと伝統のもの、両方体験できました。その違いは大まかな理解ですが、筋力によるか、丹田による力かの違いと思います。

そして伝統武術の練習を通じて腹(丹田)に、氣(エネルギー)が満ちるのを感じるようになり、老師方が語っていた仙人の存在を信じられるようになりました。エネルギー体をしっかり作り不老長寿になるだけでなく、人間の可能性は、もっともっともっとある。意識的にも、肉体的にも。ですので、これに親しみ楽しむことを、お勧めいたします。今までの悩みが薄らいでいくでしょう。それだけでなく、いろいろなことに氣づいたり、もっと大いなるものを感じるでしょう。

 世間には色々な教室や道場がありますが、あなたは納得ゆくものを身につけられたでしょうか。私自身の経験では、良い状態に行き着くまでに時間がかかります。あちこちに足を運びましたが、良い教室や先生がみつかっても、それなりに、氣力体力が必要で、他の人と競争することもあるでしょう。本書ではできるだけ短期間で心身の改善を自覚できるような方法をご紹介いたします。

 私は運よく、日本、台湾、中国で、治療、氣功、武術の名人にお会いしたり、教えていただくことができました。その中には大変すぐれた養生法があります。五臓(特に腎)を養い、氣血を養います。

 武術の世界は、強い人がさらに強さを求めるケースが多いです。お年寄りや弱い人は、なかなか寄りつけません。しかし武術の中の養生法、基本功は、実に多くの人を益するものであると思います。

 よく、健康の為に型のある運動を習いにいって型を覚えられない。逆に肩がこってしまったなどと言われるのを耳にします。本書では水がよく流れるパイプのような通りの良い体づくりからスタートしたいと思います。

進歩のしかたは

1、感覚をつかむ。  氣や、沈む感覚など。

2、功力が出てくる。 打つ、つかむ力など。

3、体が変化する。  骨格が広がる。体の密度が濃くなるかんじ。

というふうに自ら理解できるでしょう。ほぼ一人練習です。

 氣持ちよく体のエネルギーを感じながら自分の体と心が、今、何をしているのかがよく見えてくると、とても落ち着いてきます。その場が心地よい空間になります。普段、氣づかないことにも、氣づくかもしれません。

 「心は安定、体は強靭に」

 この養生法は、ほぼ一人練習です。心臓に負担をかけず五臓(特に腎)を養い内力を引き出します。

形はこだわらず、体内の観察が大事です。丹田や体軸の感覚をつかみます。無駄な力を抜き重心を沈めます。心地よさを求めます。場所と時の制約をうけない運動です。

 あわただしい世の中、水鳥のように、水の下の足はバタバタ動いていても、水の上の体はスイスイと優雅であるようになりましょう。

 上げ手、推手など行えばさらに進歩が確認できます。(丹田、沈身のできた人との手合せ)

養生法には1回の説明で済むものと、長く練習するものがあります。これらを覚えて身につけて、いい感じ(感覚をつかみ、功力が出てくる等)になったら終了です。

 私の最後の師は、若い頃山中で山の師匠とともに洞窟で暮らし、火を使わない生活をしながら(動物が怖がるため)修行したそうです。師の口ぐせは「平常心」でした。

その師から教わった練習方法は、私が今まで練習した武術の基本でもありました。私にとって今までの練習の総括のように感じました。内容は、ほぼ立つことと歩くことです。

これこそが大事なことと思い、また皆様にお伝えしたいことです。

 

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