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気の運行の効用

80代の方が最近は骨が縮んで、
着物がだぶつくようになったという話をしていました。
この方は元体育の教師です。
私は最近読んでいる本に書いてあることを思い出し、
また、先生方からの話を思い出し、
一つ思いあたることがありました。

太極拳総合教程、陳炎林著より、

「心を以て気をめぐらせ、努めて沈着ならしめば、
収斂して骨に入る。
気を以て身を運び、務めて順遂ならしめば、
すなわちよく利を便にし心に従う。」

「意気均しく来たれば骨肉は沈む。」

気の運行をすると全身の細胞を新陳代謝し、
最後は骨に収斂する。
これは内臓の中で特に腎の働きを高めることと関係しています。
東洋医学では腎は骨と関係していると説いています。
実際、先生方は高齢でも元気で頭脳明晰、
それに筋骨がしっかりしていたのです。
この気の運行については一時間ちょっと越える位、
毎日同じ場所、同じ時間に行なうと効果を得やすいです。
思い出すと、先生は
「音楽を聞きながらの練習はダメです。」と言っていたのが
今はその理由がよくわかります。
意で気を導くには他のものに意識を分散してはうまくできません。
私は今は忙しい社会なので、仕事をやりながら練習をする
工夫を十年以上重ねてきましたが、この気の運行に関しては
やはり一時間ちょっと越える位の練習時間が必要と思います。
ですが太極拳等の型を覚える暇がないという方が
多いと思いますので、
一回で覚えられる短い型を作りました。
今度の養生法の会で行ないます。
これを覚えて日々の生活に役立てていただきたいと思います。
定年退職等して時間のある方は大きなチャンスだと思います。

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