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水と生命生命とは何か? 46 水はなんでもよく溶かす
1) 水はなんでもよく溶かす特殊能力をもつ
水は物を溶かす能力のきわめて大きい液体である。そして、この能力はある一つの物質が溶けると、他の物質をもっとよく溶かすようになるという特別な能力をもつ。たとえば海水には、60種類以上の元素が溶けている。地球上に存在するほとんど元素(銀・金・白金などの金属やアルゴンなどの希ガスなども含まれている)が溶けている。水分子が水中の物質と静電的な結合をつくることに起因している。水に溶けるものだけが代謝される。生細胞は大部分が水であり、その中にさまざまな物質が溶け込んでおり、そのことが細胞生命を成り立たせている原理となっている。細胞内にみたされた水は、それぞれの分子が拡散によって移動するための“場”を提供している。したがって、細胞水が欠乏し、分子の移動が衰えると代謝活性が低下し、ついには死に至ることになる。