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水と生命

生命とは何か? 8

ガレノス(中世の暗黒時代を経て)からデガルトまで
ローマ帝国時代の医学者ガレノス(129年頃 ~200年頃)は、ガレノスの理論は、単一の造物主による目的を持った自然の創造、を強調した。
生命に関する根源的原理は「生気」(プネウマ)であり、脳の中の動物精気 (Pneuma physicon) が運動、知覚、感覚を司る。心臓の生命精気 (Pneuma zoticon) が血液と体温を統御する。肝臓にある自然精気が栄養の摂取と代謝を司ると説いた。彼は、心臓ではなく脳が感覚と運動の源であることを、実験的アプローチで証明することができた。(17)
ガレノス主義は、千年間続く。
ガリレオ・ガリレイ(1564年 ~1642年 )はイタリア の物理学者 、天文学者 、哲学者 である。科学分野で実験結果を数学的に分析するという画期的手法をとる。「完全な数理的哲学を樹立するものとなった(18)」彼以前にはこのような手法はヨーロッパには無かった。彼にとって世界は、完全に秩序的なコスモス(宇宙)であり、これが原子論者たちによって受け継がれていく。ガリレオは科学の問題について教会の権威やアリストテレス 哲学に盲目的に従うことを拒絶し、哲学や宗教 から科学 を分離することに寄与し、「科学の父」と呼ばれる。それゆえに敵を増やし、異端審問 で地動説を捨てることを宣誓させられ、軟禁状態での生活を送ることになる。
ウィリアム・ハーヴィ(1578年~1657年)は、イギリス の解剖学 者、医師 。血液循環説 を唱え、生命原理は血液とその存在を等しくするし、アリストテレスの影響が感じとれる。
『心臓と血液の運動』で「あたかも太陽が、同じ状態において、宇宙の心臓である、という名をもっているように、心臓は生命の源泉であり小宇宙の太陽である(19)」
と説いている。

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