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水と生命生命とは何か? 26 初期仏教
第二章 『初期仏教・密教の生命観』
第一節 『初期仏教』
初期仏教は、不可思議で超自然的なことを斥け、現実を直視して生きることを説く。この現世で生きることは、さまざまな苦を抱き、欲望(煩悩)を抱き苦しむ。その苦をあるがままに見つめて、理想の境地であるニルヴァーナ(涅槃・絶対の安らぎ)解脱を求める。インドの生命観に出てくる梵我一如ではなく、大いなる解放・自由をこの現実において獲得しようとするものであり、生と死などの輪廻からの解脱である。日々精進し種々の執着から解放されること求めるものである。「こころ」をテーマに「こころ」の在り方を説く。下記の内容あまりにもあたり前なので、省略する。
・「四聖諦」と「八正道」
・十二因縁(縁起説)
・無常
・無我 など
生きることは苦であり、その苦は自分のこころか創り出したものであり、実際は無我
であることを説く。この苦からの解放・輪廻からの解放をめざし、生きていこうとするのが、仏教の生命観であると考える。